ターミナル 1
もしあの時に戻ってもう一度人生を変えられたら。
今の自分はもっと変わっていたのだろうか…。
今日もいつもと変わらない朝を迎えた。
時は2009年2月15日
俺は村上直人
36歳で中小の印刷会社に勤める平凡で自由気ままな独身リーマン
暫く女性とも縁がなく、部屋の中はゴチャゴチャ。
コタツの上には昨日飲んだ缶ビールとコンビニ弁当の空き箱が
置きっばなしだった。
南浦和駅から徒歩25分の所にある2DKのオンボロアパートにもう
8年も住んでいる。
ベットの横には趣味でやっているギターが置いてあるが最近仕事が
忙しくて弾いていない。
実家は仙台で上京して18年が過ぎようとしていた。
今日もいつものように新橋にある事務所に出勤した。
4階建ての事務所で総務が2階、営業が3階、そして最上階が社長室と
会議室になっていた。
営業フロアは12名の営業マンが働いており、女性はゼロ人
こんな環境では彼女も出来ないだろ。
そんな言い訳をしながら今日まで生きてきた。
そしていつものように事務処理をして11時の外出。
銀座と御徒町の得意先を回り午後2時に神保町の出版社に着いた。
つづく
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