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2008年7月 9日 (水)

ターミナル 20

カラオケに行って、そのまま居酒屋に流れ込む。




代々先輩方が通っていた伝統の店で、高校生だと判っていても




迎え入れてくれるところだった。




それだけ良い時代だったんだと良い風に考えてみよう。




直人の右隣はやっぱり幸恵で、左隣は次期生徒会長の熊田だった。




話題の中心は直人と幸恵が交際を始めた事で、散々冷やかされた。




そして、隣の熊田が直人に耳元で囁いてきた。




熊田『あのさ~!』




直人『何だよ』




熊田『実は俺とバンド組んでくれよ』




何でも4月の第2週に1年生のレクレーションに出て欲しいようだ。




午前中は演劇部と吹奏学部で、午後はダンス部とフォークソング部と




赤田のバンドが出演するとの事。




コンピュータでリズムを打ち込み、キーボードで弾き語りをしようと思ったが




難しい曲がありボーカルを探していたらしい。




赤田『なあ、頼むよ。カラオケだと思って楽しくやろうよ。な?』




実は前世ではこの誘いを断った。




大学を目指して勉学に打ち込もうと思っていたからだった。




直人『おお、いいぜ!』




軽く受けてしまった。本当はやっておけばと後悔していた事だったからだ。




この誘いを受ける事が平凡だった人生に別れを告げる事になり


壮絶な人生の幕開けとなった。






一部  完

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